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自分より経験豊富なメンバーに対して、マネージャーとしての存在価値は?

頭では分かっていても、なかなか職場での悩みは尽きないもの。そこで前回までの解説編を踏まえ、実際に悩みを抱えている方のご相談事に京先生から具体的な考え方や行動などのアドバイスをいただきました。

相談

自分より経験豊富なメンバーがいる。
マネージャーとしての存在価値がないのでは?

  • 相談者:M子さん(30歳 営業マネージャー1年目)
営業マネージャーになって1年。メンバーには7歳年上で中途入社のAさんがいます。Aさんは自分より営業経験も長く、他の若手メンバーはマネージャーの自分よりもAさんにいろいろ相談しているようです。一方、チームの目標を達成するためにはAさんに頑張ってもらう必要があり、下手に出てしまう自分がいます。最近、マネージャーとしての存在価値がないような気がしてしまい、メンバーにどう思われているのかが気になっています。

【1】京先生よりアドバイス:
リーダー像は1つではない。自分が得意なリーダータイプから始める

「理想のリーダー像」に縛られていませんか?

近年、若くしてマネージメントを担う人が増えています。また、働き方が多様化し、中途採用も増える中で、年上の経験者が部下として配属されることも増えてきたこともあって、M子さんのような悩みを持つ人は増えていると実感します。

おそらくM子さんは理想のマネージャー像として、豊富な経験を持ち、統率力のある力強い年上のリーダーをイメージしているのではないでしょうか。「メンバーにどう思われているか」を気にするのは、その理想像と自分を比較してマネージャーになるには「今の自分ではまだ足りない」という評価をしているからかもしれません。

でも、M子さんには、本当にリーダーとしての資格や資質がないのでしょうか。私はそうは思いません。おそらくM子さんは真面目で責任感が強く、他の人の役に立ちたいと心から願っている方なのではないかと察します。だからこそ、「マネージャーとして足りない」自分が許せないのかもしれません。その思いはリーダーとして成長しようという原動力になるはず。現状でOKと思っている人や、「別に会社が決めたことだし」と他人事にして逃れようとしている人よりも断然リーダーとしてのポテンシャルを備えていると思います。

自分が得意なリーダータイプで取り組んでみよう

実はリーダー像にはいくつかタイプがあり、それぞれ強みと弱みを持っています。解説編2でリーダーシップのタイプ診断を紹介していますが、その1つに「温厚型」があります。M子さんが理想とするリーダーが、強力なリーダーシップでメンバーを引っ張っていくとしたら、温厚型リーダーは「部下が力を発揮しやすいよう支援し、チームを助ける」という方法でメンバーを後ろから支えるイメージです。

これを実践するには、メンバーの話をよく聞き、共感し、失敗から立ち直らせ、相手を認めるといった“受け止める”コミュニケーションが大切です。そして、そうしたリーダーシップなら、M子さんは得意とするのではないでしょうか。実際、温厚型リーダーのもとでは、人間関係の風通しが良く、誰もが自分の意見を出せるようになり、失敗を恐れず自分の力を発揮しようと自発的に取り組むようになると言われています。

しかも2000年以降においては、温厚型リーダーの方がチームとして高い成果を得られるともいわれています。教官型のリーダーは、チームの1人ひとりが同じ価値観を共有し、同じ方向を向いて力を発揮する際に大きな威力を発揮します。その突破力・推進力が高度成長を支え、日本の急速な発展の原動力となったことは間違いありません。しかし近年、多様化が進む中で、変化の激しい時代に対応していくためには、多様性を重視し、それぞれが異なる能力を発揮することが必要です。

そこでリーダーに求められるのが、「1人ひとりが快適に自らの力を最大限に発揮できる」環境を創り出すことであり、それを得意にするのが、温厚型リーダーというわけです。他にもリーダーの型はいろいろあり、時と場合に応じて使い分けられたら最強ですが、まずは自分のタイプと照らし合わせて得意な型から意識して取り組んでみるとよいでしょう。(詳しくは解説編2へ

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