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波乱の船出、2100億円の放映権料獲得…
ビジネスの世界から転身したJリーグチェアマンの金言

【2】失敗を前提に仮説検証のサイクルを回す「PDMCA」

サッカーの選手や指導者の経験がほとんどない状態で就任されて、Jリーグの各クラブの社長を束ねていくのは大変だったのではないでしょうか?

サッカー界では私のことを誰も知りませんから、それは大変でした。
しかし、就任して半年の間に各クラブの地元を訪ねて、クラブや自治体、ファンの方々が集まるお店などに足を運んで、直接声を聞いて関係を深めることに注力しました。

また選手や指導者としての経験がほとんどない分、ファクト(事実)を徹底的に調べ上げることで経験の少なさをカバーしようと考えました。
例えば、リーグで大成した選手とそうでない選手の間にどんな違いがあるのか、あるいはドイツの選手育成方針とJリーグクラブの育成方針との間にどんな差があるのかといった論点について、職場の仲間と徹底的にファクトを掘り下げて調べ上げました。

村井満さん顔写真

そのあたりには、ビジネスパーソン時代の経験が生きているのでしょうか。

そうですね。もともと机上でいろいろ考えるだけでなく、直接お客様の現場に足を運んで声を聞いたり、徹底的にファクトに基づいてお客様の課題や自社商品の価値を掘り下げていくというやり方は、リクルートで営業パーソンをやっていたことで叩き込まれたものですし、多くの会社の営業パーソンがやっていることと変わりないはずです。
こうした私なりのやり方と、サッカーの現場でこれまで培われてきた知見とが混ざり合うことで、徐々にいいものが出来上がってきているという実感があります。

逆に、失敗したことはありますか?

それこそ、枚挙に暇がありません。
Jリーグでは、PDCAサイクルの真ん中に「M(Miss:失敗)」を挟んだ「PDMCA」を提唱しています。
サッカーというスポーツはそもそも、手ではなく主に足を使うスポーツなので、実はミスだらけのスポーツです。
そのミスをどう立て直すかにサッカーという競技の本質があるのですから、私達Jリーグのスタッフも初めから失敗することを前提にした上で、その結果をどう次につなげていくかを常に考えるように心掛けています。

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