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波乱の船出、2100億円の放映権料獲得…
ビジネスの世界から転身したJリーグチェアマンの金言

【4】「半径10m」を大事にする

村井満さん顔写真

かつてのビジネス界でのご経験と、現在のスポーツ界におけるお仕事の両方に共通する要素とは、どのようなものでしょうか?

かつて民間ビジネスの世界で経営を行っていた際の知見と、現在Jリーグの経営を行う上で必要なこととの間に、違いはほとんどありません。
例えばJリーグには純粋なスポーツ競技という側面以外に、「プロスポーツの興行」というビジネスとしての側面があります。

ここでは一般ビジネスと同じく、サッカーという「商品力のアップ」「商品の魅力のプロモーション」といった活動が必要になってきます。
それらはすべて選手や指導者、フロントスタッフ、そしてファン・サポーターなど、生身の人間が創出していく価値と言えます。
私はもともと、人材ビジネスという「人の価値を活かしていく事業」に長く携わってきましたから、Jリーグの仕事とはもともと親和性が高いのかもしれません。

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普段仕事をされる上で、心掛けていることや座右の銘のようなものはありますか?

よく社内では「天日干し」というキーワードを挙げています。
魚と組織は、天日にさらすほど日持ちが良くなるのです。
つまり、もしミスをしてしまったら、たとえそれが組織にとって不利な情報であっても、包み隠さず公開した方がいいということです。
現在では、ミスをすること自体がリスクというよりは、ミスを隠すことが組織にとって最大のリスクになります。
事実、Jリーグではこれまで、何か問題があった際にはなるべく早くその調査経緯を公開するようにしています。

最後に、この記事を読む若い営業パーソンに役立つアドバイスがあればお願いします。

「半径10m」を大事にしてみてはどうでしょうか。

私はかつて、リクルートで人事部長を務めていたのですが、社員の退職理由で最も多かったのが「すぐ身近にいる上司や同僚と分かり合えない」というものでした。
会社で働く上では、会社全体の文化や社長の方針なども大事ですが、それより最も大事なのは「半径10m以内にいる身近な人達と本気で付き合えているか、本当に同じ志で仕事ができているか」という点です。
そういう意味を込めて、よく「半径10m」という言葉を使っています。

ありがとうございました。

文:吉村哲樹 写真:山本中

この記事の情報は公開時点のものです。

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