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サプライチェーンコンサルタント・坂口孝則に聞く「潮目」を読む力

【3】「潮目力」は無駄な時間から生まれる?

  

常見潮目力を磨くための方法はあると思いますか?

  

坂口僕の師匠は、暇な時間があったら、100円ショップと東急ハンズに行けと言っていました。
東急ハンズの上から下までを回った後に、100円ショップで同じようなグッズを探す。共通しているものが売れているものだと。そこから世の中のトレンドも見えてきます。

常見陽平

常見そのような、一見すると無駄な時間はすごく大事ですよ。
働き方改革で、長時間労働の是正が進められていますが、「意味のある無駄」も失われているとも感じています。私がリクルートにいた時の営業パーソンは、5件営業にいくのであれば、そのうち2件はすぐには商談につながらない場所に行っていました。
未来への営業をするのです。

   

坂口それはいいですね。
行く以上は何か情報を提供しなきゃと思うでしょうし、一生懸命勉強する習慣がつきます。

常見様々な情報に触れることは、潮目を見る力にもつながります。
採用担当をやっていた頃も、毎年シーズンが始まるたびに「受けている学生の雰囲気が変わったな」「福利厚生のことを質問されることが増えたな」とその年度の変化を感じました。そこから今の就職活動は売り手市場なのかどうか、自分の会社が社会からどう見られているのか、様々な潮目を読み取ることができます。

坂口孝則氏
  

坂口その時に、現場主義でもなく、データ主義でもない中間の視点で考えるのが一番いいと思っています。

この前、北京の開発区である雄安新区を見に行きました。本によれば、市民の住民票がブロックチェーンで管理され、自動配送車が走り、無人コンビニがあるハイテクな場所だといいます。

でも実際に足を運ぶと、住民票は紙で管理され、自動配送車の隣にはリモコンを持って操作する人がいました。「無人」コンビニのはずなのに入店補助からレジの誘導までかなりの店員がいました。

常見実際に現場に行かないと分からない情報ですね。

  

坂口ですがこの様子を見て、「現場で見ると、中国の発展は見せかけだ」というのは簡単です。しかしそのような実験地区をつくるエネルギーが中国にあることは事実で、いずれテクノロジーが整えばすごい都市になるでしょう。データと経験の中間の視点を自覚的に持つことで、潮目をきちんと見ることができるのでしょう。

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