1. 営業サプリTOP
  2. ストレス「ゼロ」の時間管理術 の記事一覧
  3. つきあい残業、なりゆき残業、残業から本気…3つのムダをやめる

つきあい残業、なりゆき残業、残業から本気…3つのムダをやめる

評価
つきあい残業、なりゆき残業、残業から本気…3つのムダをやめる

「仕事量が多いから、残業時間が長くなっても仕方ない・・・・・・」という声はよく聞くが、実際には残業時間の長さは仕事量と比例しているとは限らない。ちょっと工夫すれば減らすことができる「ムダな残業」も意外に多いのだ。
今回は3つの「ムダな残業」を生んでしまう悪い習慣と、その改善策を紹介しよう。あなた自身や、あなたの職場に当てはまるものがないか、チェックしてみよう。

秒子

営業パーソンにオススメ!
時間管理のコツ

コツ1
いまでも「つきあい残業」がある職場は要注意。お互い遠慮せず「帰れる時には帰る」を徹底しよう。
コツ2
期限前日に慌てる「なりゆき残業」は、タスクの進め方に問題が。まずはタスクを書きとめることから始めよう。
コツ3
重要な仕事ほど残業時間でやる「残業から本気」は、本人の習慣と職場環境の両方から改善していこう。

3つの「ムダな残業」を減らそう

今回は残業を増やしてしまう悪い習慣の典型的な例を、3つ紹介しよう。

1つは「つきあい残業」だ。この言葉は割と一般的なので、イメージしやすいと思う。例えば、職場に「残業するのが当り前」という空気があると、自分だけ先に帰るのは気がひけてしまい、ついつい残業してしまう…そんな状況だ。

私は多くの企業で研修を行い生の声を聞いているが、この「つきあい残業」は、現在はかなり減ったと感じている。逆に言うと、まだ「つきあい残業」が残っている職場は時流に遅れているので要注意だ。

「つきあい残業」を無くすためには、お互いが遠慮せず、帰れる時には帰る。それを日頃から徹底し、習慣として定着させることが必要だ。特に部下がいる人は気をつけてほしい。自分が帰らないことで部下が帰りにくい雰囲気を作ってしまうことがあるからだ。自分が率先して帰るくらいがちょうどいいと考えるようにしよう。

2つ目の悪い習慣を私は「なりゆき残業」と呼んでいる。仕事の進め方が計画的でなく、「なりゆき任せ」になってしまっている状況だ。仕事の期限ギリギリになってバタバタ慌てたり、期限の前日に残業することが多い人は要注意だ。

この「なりゆき残業」は、個人個人の仕事の進め方の問題だ。特に、タスクの進め方を具体的に計画できていないと期限ギリギリに慌てることになりやすい。改善するには、この連載の第2回‟時間がない病“はタスク管理に問題あり?で紹介したようにタスクを書きとめることや、第12回期限ギリギリに慌てない!仕事の先延ばしを防ぐ時間術にある仕事を分解することが役に立つので、参考にしてほしい。

「残業から本気」をやめよう

3つ目の悪い習慣を、私は「残業から本気」と呼んでいる。「残業から本気」と言っても、定時までは手を抜いているというわけではない。職場が集中しにくい環境なので、タスクがはかどらないのだ。電話がかかってきたり、人がやってきたりで、タスクを中断させられることが多い。だから、集中して考えたい仕事は残業時間に入ってからじっくりやる。それが習慣化、慢性化したのが「残業から本気」だ。

「残業から本気」を無くすには、集中できる時間を少しずつでも増やすことが必要だ。例えば、比較的中断が少ない時間帯に集中が必要な(難しい)タスクをこなし、中断されやすい時間帯にはあまり集中しなくてもできるタスクをやると、定時内の時間で仕事を進めやすくなる。他には、第5回メールに仕事を邪魔されたくない!作業効率を上げる方法とは?で紹介したようにメールの受信通知をオフにしておくのも効果的だ。

また、「残業から本気」は仕事をする環境の問題でもあるので、職場全体として改善することもできる。例えば、お互いに話しかけない時間帯を決め、その間は各自自分の仕事に集中するという制度を作っている職場もある。更に、集中したい時に使うための1人用のブースを設置する職場も増えている。社内会議の削減や短縮の取り組みも、タスクに使う時間を増やすことができるので有効だ。

残業の悪い習慣チェックリスト
Copyright(c)2018 BizARK Inc. All rights reserved.

これは、今回紹介した3つの悪い習慣をまとめた簡単なチェックリストだ。あなたや、あなたの職場に当てはまるものがあれば、できるところから改善してみてはいかがだろうか。

次回は、時間を有効に活用できるように、時間の使い方改善につながる簡単記録法を紹介。時間管理から行動変革をしていこう。

写真:

水口和彦

1967年生まれ。石川県出身。大阪大学大学院修士課程修了。住友電気工業株式会社でのエンジニア時代に時間管理を研究し、残業を大幅に削減。2006年に独立した後は多くの企業・団体でタイムマネジメントの研修や指導を行っている。『部下を持つ人の時間術』『仕事力が3倍アップする時間活用法』(実務教育出版)など10冊を執筆。